クリンビュー アウトドアBlog

このページでは
『クルマとキャンプ』をテーマに、ドライブがもっと楽しくなる、
もっとキャンプに出かけたくなる!ブログを随時更新していきます。

書いていただくのは、キャンプの初心者向けの情報、
キャンプ道具やキャンプ場の情報を発信し続ける人気キャンプブログ
<Hyper CAMP Creators>の佐久間亮介さん!

長年のアウトドア経験を活かした内容に期待が高まります!
それでは『クリンビュー アウトドアブログ』スタートです!

  • 佐久間 亮介

    日用品メーカーの営業マンとして働くも、キャンプをもっと広める仕事がしたいと脱サラ。日本全国の250箇所以上のキャンプ場をめぐるキャンプ旅を経て、ライターやモデル、イベントやコンテンツ企画など、キャンプにまつわる幅広い仕事を行っている。
    著書に『キャンプ職業案内』(三才ブックス)。自身が企画・デザインしたソロキャンパー向けロッジ型テント「ガレージテント」が全国のWILD-1にて発売中。

2022.11

#5 言葉は話せないけど、心は通っている。
ペット×キャンプの楽しさとは?!

皆様、こんにちは。佐久間亮介と申します。日本全国をキャンプ旅し、今はキャンプにまつわる仕事だけをして生計を立てています。群馬県北軽井沢にあるキャンプ場「-be-北軽井沢キャンプフィールド」のオーナーであり、現在は2023年のグランドオープンに向けて日々、場内を整備中。
連載5回目の今回のテーマは「愛犬と楽しむキャンプ」について。愛犬と楽しむキャンプの魅力とは何なのか。ペット連れキャンプの楽しさ、ペット連れキャンパーにおすすめの道具などをご紹介します。

マリーちゃん♀(10歳)とSさんご家族

「思い通りにいかないことも多いけど、
それ以上のものが返ってくる」

キャンプ歴12年目のSさんご夫婦。マリーちゃんが4歳のときに、お母様より譲り受けたことから3人での生活が開始。マリーちゃんとの初キャンプは、真冬の有野実苑オートキャンプ場から始まった。

キャンプ場でよく見かけるペット連れのキャンパーさん。楽しそうに場内を散策している様子を目にすると「いいな〜ペットと一緒にキャンプできたら楽しそう」と妄想は膨らむものの、糞尿の処理や行き先が限られてしまうのではないかなどマイナス面ばかり考えてしまい、踏ん切りがつかないという人もいるのではないでしょうか。
愛犬マリーちゃんとキャンプを楽しむようになって6年が経ったSさんご夫婦。マリーちゃんを迎える前は夫婦2人で自由気ままにキャンプを楽しんでいたところ、マリーちゃんを迎えることでキャンプ場選びや目的地の自由度がガラッと変わったそうです。

「キャンプ場はペットOKのところに限られるし、気温も調べないといけません。買い物だって、大変なときもあります。いろいろと制限があって、自分たち2人でキャンプをしていた頃よりは不自由になったかもしれません。だけど、思い通りにいかないこと以上のものをマリーが返してくれるんです。それがマリーと一緒に過ごしたり、キャンプへ出かけることの一番の魅力ですかね」

“返してくれるもの”とは、何なのでしょうか。もう少し詳しく伺っていくうちに、飼い主とワンちゃんとの間に生まれる、言葉は通じないけど、心は通じ合っている様子がわかってきました。

「よく行くキャンプ場では、自分たちのキャンプサイトがどこなのか覚えているから、連れていかなくても自分からそこに向かっていくんですよ。それにワンちゃん連れのお友達キャンパーのサイトもわかるから、場内を散歩していると行きたがるんです。その一方で、新しいキャンプ場へいくとワクワクしているのもわかります。新しいキャンプ場を探す際は、ワンちゃんOKなのかどうかなど調べることもたくさんあるのですが、嬉しそうなその表情が伝わってくるとそれだけでこちらも嬉しいんです」

子どもとは違って言葉が通じないから、説明したり話し合ったりすることはできない。けれど、言葉が通じなくても、いや通じないからこそ、目には見えない絆のようなものがより一層強く感じるのかもしれない。それを共にできるのがワンちゃん連れキャンプの楽しさの一つなのでしょう。きれいな目をしたマリーちゃんがSさんご夫婦を見つめるその姿に、Sさんが話す“返してくれるもの”がそこにあることを感じました。

愛用ドッグ系キャンプギア&ペットグッズ

「このドッグコットを広げるとすぐにここに座るんです。自分の居場所だってちゃんとわかっている。その様子にもぐっとくるものがありますよね」
子どもがお気に入りの場所を見つけるとずっとそこにいるような可愛さのようでもあり、はたまた窓際の日当たりのいい場所に設置されたロッキングチェアに座る祖父母のような、どこか人間味を感じます。
ドッグコットは一時期、品切れが続きなかなか手に入れることができなかったけれど、ようやく見つけて購入。ドッグアンカーはペグで固定しないタイプのほうがキャンプサイト内で移動させやすいため、使い勝手がいいとのこと。
ほか、Sさんが日頃より愛用しているワンちゃん連れ向けのキャンプギア&ワンちゃん用品を一部ご紹介します。

ボトルに噴射機を装着(尿をしたあとに水をかけるため)

フードボウルと足を洗うためのカップ

足を洗うためのカップは、テント内やキャンピングカーの中に連れて行く際に重宝するそうですよ。ちなみに、虫よけも必須アイテムの一つなのですが、以前は自分たち用とワンちゃん用で揃えていたものが、いつのまにかワンちゃんに使えて、かつ人間に使っても問題ないもので統一されていく(つまり、ワンちゃん優先)のだとか(笑)。それくらい大切な存在なのですね。

ここ数年増えてきた
「ドッグフリーサイト」のあるキャンプ場

ペット連れキャンパーのキャンプ場選びのポイントも伺いました。
「キャンプサイトが柵などで囲われていて、自由に遊ばせることができるドッグフリーサイトのあるキャンプ場は、やっぱり魅力ですよね。好きなように遊ばせることができますし、こちらとしても目を離したとしてもサイト内に必ずいる安心感があるので、ご飯の準備などもしやすいんです」
とのこと。
上の画像は、佐久間がペット連れキャンパーさんにおすすめしたいキャンプ場「オーキャン宝島」のドッグフリーサイトです。オーナーが根っからのペット好きだからなのか、キャンプ場が全体的にペットフレンドリー。写真のようにキャンプサイトが柵で囲われているため、キャンプサイト内であればノーリードでワンちゃんと一緒にキャンプが楽しめます。1区画で2組まで入れる「流し付きダブルドックフリーサイト」もあるので、お友達のワンちゃん連れキャンパーと一緒にキャンプを楽しむことができます。キャンプ場のすぐ脇を川が流れているロケーションの良さもポイントです。
ここ数年、キャンプブームの影響もありキャンプ場の数が増えていますが、キャンプ場内にドッグランを設けたり、ドッグランサイトのあるキャンプ場も増えている印象です。

ペット連れキャンパーに使ってほしい
カーケア用品3つ!

車での移動がメインのペット連れキャンパーさんに便利なカーケア用品を3つ紹介します。
車のマットやシートについたペットの毛をこするだけの『ペットの毛とりスポンジ』。掃除機でも吸い取りきれない犬の毛も軽く撫でるだけで簡単に毛が取れます。『ペットのだ液汚れクリーナー』は、窓にこびりついてしまう犬の鼻水やよだれが綺麗に。臭いも気にならなくなります。
自然由来の消臭成分のため、安心して使える消臭スプレーの『ニオイ消し消臭剤(商品名:ペットの除菌・消臭スプレー)』はこもったワンコの臭いがスッキリします。そして、これはちょっと臭いが気になりだした寝袋などに吹き付けるのもありです。ぜひお試しあれ!

※ペットをお連れの場合は、キャンプ場のペットに関する規定(ワクチンの摂取や糞尿の処理など)を守りましょう。また、動物が苦手なキャンパーもいます。みんなが気持ちよくキャンプができるように、お互いに配慮をしながらキャンプを楽しみましょう。