クリンビュー アウトドアBlog

このページでは
『クルマとキャンプ』をテーマに、ドライブがもっと楽しくなる、
もっとキャンプに出かけたくなる!ブログを随時更新していきます。

書いていただくのは、キャンプの初心者向けの情報、
キャンプ道具やキャンプ場の情報を発信し続ける人気キャンプブログ
<Hyper CAMP Creators>の佐久間亮介さん!

長年のアウトドア経験を活かした内容に期待が高まります!
それでは『クリンビュー アウトドアブログ』スタートです!

  • 佐久間 亮介

    日用品メーカーの営業マンとして働くも、キャンプをもっと広める仕事がしたいと脱サラ。日本全国の250箇所以上のキャンプ場をめぐるキャンプ旅を経て、ライターやモデル、イベントやコンテンツ企画など、キャンプにまつわる幅広い仕事を行っている。
    著書に『キャンプ職業案内』(三才ブックス)。自身が企画・デザインしたソロキャンパー向けロッジ型テント「ガレージテント」が全国のWILD-1にて発売中。

2022.12

#6 おもしろ焚き火グッズ

皆様、こんにちは。佐久間亮介と申します。日本全国キャンプ旅をして、今はキャンプにまつわる仕事だけをして生計を立てています。群馬県北軽井沢にあるキャンプ場「-be-北軽井沢キャンプフィールド」のオーナーであり、現在は2023年のグランドオープンに向けて日々、場内を整備中です。
連載6回目の今回のテーマは、「おもしろ焚き火グッズ」です。キャンプを楽しむフィールドの中には、着火剤になるものがたくさんあります。まつぼっくりや白樺の木の皮などを紹介しつつ、いつもの焚き火にちょっとスパイスを加えるかのような一風変わった焚き火道具も紹介していきます。

実は回りに結構ある?天然の着火剤

ゆらゆらと揺らめく炎やパチパチと音とたてて燃える薪に癒やされているキャンパーも多いことでしょう。焚き火を愛するキャンパーの皆様、焚き火をつけるときに使う着火剤はどんなものを使っていますか?
ロウを成形したものやチューブタイプのものなど、市販されている着火剤は多種多様ですが、実は自然の中にも着火剤はたくさんあります。その代表例を紹介しましょう。

【杉の枯れ葉】

薪としてキャンプ場でもよく販売されている針葉樹。その枯れ葉は着火剤として最適です。キャンプ場に到着したら、周囲の木々を見渡してみてください。まっすぐと伸びている木は杉、もしくはヒノキの可能性が高いです。これがあれば、わざわざ着火剤を買う必要がないほど、火付きがいいですよ。

【まつぼっくり】

クリスマスのリースなどにも使用されているまつぼっくり。油分を含んでいることから、よく燃え着火剤として有用です。ただし、乾燥しているものでないとなかなか着火しないのと、最初の焚きつけとしては着火までに時間を要するのがちょっとだけネック。拾うときは乾燥しているか確認しましょう。麻ひもや杉の枯れ葉などと組み合わせて使うのが◯。

【白樺の皮】

標高の高いところに生えている白樺系の木。木肌が白いものはシラカンバ、赤いものがダケカンバです。どちらもその皮が天然の着火剤として使えて、マッチなどで点火するとあっという間に燃え広がります。

平地のキャンプ場ではなかなか見かけないのですが、高原のキャンプ場などではたまに見かけますので、ぜひ使ってみてください。ただし、立ち木からの採取は枯れる原因になりかねないためNGです。朽ちて倒れたものから必要な分だけいただいて使いましょう。

【ティンダーウッド】

「ティンダーウッド」とは、松の樹脂をたくさん含んだ木片のことで、「ファットウッド」と呼ばれることもあります。自然の中で見つけるのはなかなか難しいのですが、ごく稀にキャンプ場に転がっていたり、キャンプ場で販売されている薪の中にしれっと含まれていたりします(僕は2度見かけたことがあります)。
濡れに強く、非常に燃えやすいのが特徴です。ナイフなどで削り、そこに点火してまつぼっくりや小枝に火を移していくと着火が簡単です。写真のように細く小分けになったものが市販されているので、ぜひ一度お試しくださいませ。

いつもの焚き火に“もうひと遊び”を足す道具

次は、焚きつけのときに使う道具や焚き火の最中に使えるおもしろアイテムを紹介。
マッチやライターを使わず、より原始的な方法で火をつけるファイアースターター(いわゆる火打ち石)や空気を圧縮することで火種を作る「ファイアーピストン」など。ぜひ、ただ薪を燃やすだけではない焚き火にチャレンジしてみてください。
人類が火の存在を知ったのは、火山の噴火、もしくは落雷による発火などと言われています(諸説あり)。その存在を知った人間が道具を使うことで火を起こし暖を取ったり、煮炊きに使うようになりました。
ファイアースターターはいわゆる火打ち石を使って火を起こす道具です。マグネシウム合金などの塊をストライカーで削ることで火花を散らし、火口(ほくち)に着火させます。コツが必要ではありますが、慣れるとわりと簡単に火起こしできるようになり、これで焚き火をおこすことができると玄人っぽい雰囲気に。最近は100円均一でも販売されています。

【“火花を散らせるカラビナ”】

次に紹介するのは、ファイアースターター機能のついたカラビナです。
ライターのようにファイアーホイールを指で強くこすることで火花が散ります。これを火口に近づけてやれば着火させることができますし、点火装置のないバーナーではマッチなどを使わずにこの道具で点火させることもできます。
ちなみに、このカラビナは、栓抜きやスクリュードライバーなど5つの機能を備えるスグレモノ。キャンプ旅で重宝する道具のひとつです。

【空気を圧縮して点火 ファイアーピストン】

空気を圧縮することで火種を作るファイアーピストン。筒の先端にチャークロス(炭化させた布)をはめ、勢いよく叩きつけることで筒内に圧力が生まれ、それが熱エネルギーとなってチャークロスに火がつくという道具です。諸説ありますが、東南アジアで生まれ、のちに、ディーゼルエンジン開発のヒントになったそうです。

力強く叩きつけるなど結構手間がかかりコツも必要ですが、キャンプや焚き火に慣れてきて空き時間の使い道を探していた方はぜひやってみてください。

【着火剤としても使えるパラコード】

テントやタープを張る際に使うパラコード。その芯材に、可燃性のあるものが混ざっているパラコードが販売されています。普段はパラコードとして使いつつ、非常事態で火が必要なときには着火剤として使えます。そんなシチュエーションあるのか?とツッコミたくなりますが、話のネタにはなるかもしれません。

【焚き火の色が変わる魔法の粉】

数年前にメディアなどで大きくとりあげられた、焚き火にいれるだけで火の色が変化する粉です。青や緑などに変化する様子は、子どもはもちろん大人でもびっくりします。その原理は花火などで用いられる炎色反応というものを利用したもの。1つ持っているだけで焚き火がちょっと盛り上がるアイテムです。アウトドアショップやキャンプ場の売店で販売(300〜500円くらい)されていることもあるので、見つけたらぜひ使ってみてください。

“あの汚れ”に効くスプレーと、
冷え込む冬キャンプにおすすめのカーケア用品

高速道路を走ってキャンプ場へと向かい、現地に到着するとびっくりするほど虫の汚れがフロントについていた・・・なんてキャンパーからよく聞く話。愛車に虫の体液がついて、なかなか取れず不快な思いをしている人も少なくないでしょう。そんな虫汚れに効果的なのが「鳥フン&虫汚れ除去クリーナー」です。汚れたところに吹きかけ、5分たったら乾いた布で拭き取るだけ。びっくりするほど簡単に、あの嫌な鳥フン・虫の汚れが取り除けます。

そして、焚き火の季節のお供に最適なカーケア用品も紹介します。その名も「デフロス超強力」。冬のキャンプ場では、朝なかなか日が当たらずにフロントガラスについた霜がいつまでも取れないことがあります。そんなときに一吹きするだけで解氷して、再凍結を防止。さらに、布に吹き付けガラスの内窓を拭けば、くもり止めとして使えますし、キャップの部分はスクレイパーとしても使えるスグレモノ。冬キャンプや雪中キャンプの際は、一個クルマに忍ばせておくといいかもしれませんね。

全6回のブログも本記事で最後となりました。
僕はキャンプをするようになり人生が豊かになったと感じていて、その豊かさを多くの人に知ってもらいたいと思って今の仕事をしています。キャンプは自然に癒やされたり、外で食べるおいしいご飯でお腹も心も満たされたり。はたまた、好きな道具を買い揃えて満足感を得たり、キャンプがキッカケでクルマを購入したという人もたくさんいました。ぜひ、いろんな地方やキャンプ場に連れて行ってくれる愛車のケアも忘れずに。

これからもキャンプを楽しんでください!