春先になると、車のボディやガラスにうっすらと積もる黄砂が気になるという方も多いでしょう。黄砂の粒子は硬く、付着したまま擦ると研磨剤のように働き、塗装やガラスを傷つける恐れがあります。さらに洗車傷やシミの原因になることもあります。
黄砂に対処するためには、たっぷりの水で洗い流してからやさしく洗い、しっかり拭き取るという流れを押さえましょう。当記事では、車に付着した黄砂の正しい落とし方を、水洗いからコーティングまでの手順に沿って解説します。黄砂シーズンに適した洗車の頻度や、汚れを落としやすいタイミングも紹介するので、愛車を黄砂の被害から守りたい方はぜひ参考にしてください。
1. 黄砂とは?放っておいたらダメなの?
黄砂とは、中国大陸内陸部やモンゴルの砂漠・乾燥地帯の砂じんが強風で上空へ巻き上げられ、偏西風に乗って日本へ運ばれてくる現象です。粒子の正体は土壌や鉱物で、車のボディやガラスに付着します。見た目が汚れるだけでなく、放置すれば塗装やガラスを傷める原因になる点に注意が必要です。
1-1. 黄砂の飛来時期や特性

黄砂が飛んでくるのは主に春先で、おおむね2月ごろから飛び始め、3〜5月に飛来量のピークを迎えます。
粒子は微小な土壌・鉱物の砂じんで、乾いているうちはさらさらとした状態です。しかし雨や夜露に濡れると泥のような状態に変わり、車のボディに固着しやすくなります。黄砂の硬さと固着のしやすさが、洗車傷やシミにつながってしまいます。
1-2. 黄砂が車に与える影響
黄砂の粒子は硬く、表面はざらついた質感です。付着したままボディを擦ると、細かい砂が研磨剤のように働き、塗装やガラスに洗車傷をつける恐れがあります。さらに雨によって黄砂が水分を含むと、塗装面にシミが残る点も注意したいところです。
影響が及ぶのはボディの外側だけでなく、外気とともに車内やエンジンルームに入り込んだ黄砂がエアコンのフィルターやエアクリーナーを詰まらせることもあります。
黄砂の付着を完全に防ぐことは難しいものの、あらかじめコーティングしておけば汚れが付きにくく、落としやすい状態を保てます。フロントガラス用に適しているのが、撥水コーティング剤「Gコート超ビッグ」です。ガラス表面に撥水被膜をつくり、水とともに汚れを流し落とせます。

2. 車に付着した黄砂を除去する方法
黄砂が付着した車は、闇雲に洗うとかえって傷を増やしかねません。黄砂に対処するためには、擦る前にたっぷりの水で洗い流しましょう。ここでは、傷をつけずに黄砂を落とすための方法を紹介します。
2-1. たっぷりの水で黄砂を洗い流す

最初の工程は、たっぷりの水で黄砂を洗い流すことです。黄砂の粒子は硬く、付着したまま擦ると塗装やガラスを傷つけるため、車を傷つけずに黄砂を落とすには、しっかり水圧をかけて大部分を流し落とす作業が欠かせません。
洗い流す際は、屋根やボンネットなど上部から下部に向かって水をかけると、洗い流した黄砂が再び車体に付着するのを防げます。ブラシ式の洗車機は黄砂と車体の摩擦で傷をつけやすく、黄砂が固着した状態では車体に傷がつく恐れがあるため注意が必要です。
ホースで流す場合も、水圧が足りなければ粒子が残ってしまいます。高圧洗浄機がない場合は、ホースのノズルをジェットに切り替えるなど、水圧を高める工夫をしましょう。
反対に避けたいのが、付着した黄砂を手で払う、乾いた布で拭う、大量に付着したままブラシで洗う、といった行為です。いずれも硬い粒子を車体にすり込むことになり、洗車傷の原因になります。
2-2. シャンプーでやさしく洗う

水で大まかな黄砂を落としたら、カーシャンプーで洗います。粒子が残った状態で強く擦れば傷になるため、シャンプーはしっかり泡立ててから使うのがコツです。バケツの中で十分に泡立て、その泡をスポンジですくって、撫でるようにやさしく洗います。スポンジや柔らかいブラシは数回すすいでから使うと、拾った砂を再び車体に擦り付けるリスクを抑えられます。
2-3. 念入りに洗い流して拭き取る
シャンプーの後は、泡と一緒に浮いた黄砂を念入りにすすぎ流します。洗浄成分や黄砂がボディに残らないよう、しっかりとすすぎ流すことが大切です。
また、自然乾燥に任せると水滴の跡がシミとして残るため、洗い終えたらすぐにマイクロファイバークロスで水滴を拭き取りましょう。柔らかいクロスで押さえるように水分を吸い取ると、拭き取り時の傷も防げます。
2-4. ボディ・ガラス面をコーティングする
仕上げに、ボディとガラス面をコーティングします。黄砂の付着を完全に防ぐことはできませんが、コーティングで表面を保護しておけば、汚れが付きにくく、付いても落としやすい状態を保てます。なお、黄砂が付いたままコーティングすると粒子をすり込んでしまうため、必ず洗車で汚れを落としてから、できれば黄砂シーズンの前に行いましょう。
ボディ用には、コーティング剤「イオンコートレジェンド」があります。硬質フッ素ポリマーと高撥水密着性ポリマーを組み合わせ、洗車機などにも耐える硬い被膜をつくるのが特長です。当社シャワリングテストによる耐久性評価では、13カ月の撥水効果を確認しており、黄砂シーズン前に施工しておけばシーズン中も安定した効果を保てます。黄砂や花粉、酸性雨、紫外線といった負担から、ボディを長く守れるコーティングです。

3. 黄砂シーズンの洗車頻度とおすすめのタイミング
黄砂シーズンは、こまめな洗車と洗うタイミングの見極めが車を守るポイントになります。ここでは、適切な洗車の頻度と、汚れを落としやすいタイミングを整理します。
3-1. 洗車をするおすすめの頻度は?

洗車の頻度は、駐車環境によって変わります。屋外に駐車している車は黄砂が付きやすいため、週1回以上を目安にしましょう。屋根付きのカーポートや屋内に停めている場合は、月1〜2回でも十分です。ただし、毎日通勤で使い、職場でも屋外に駐車するようなケースでは、付着量が増えるため回数を増やすとよいでしょう。
黄砂は溜めるほど落としにくくなるため、汚れが目立つ前に洗うのがポイントです。ボンネットやフロントガラスに白っぽい粉が薄く積もっていたら、次の洗車のタイミングと考えましょう。
3-2. 洗車におすすめのタイミングは?
洗車のタイミングでおすすめなのは、雨上がりの後です。黄砂は雨に濡れてから乾くと固着して落ちにくくなるため、雨がやんだらなるべく早く洗い流します。風の強い日は洗っているそばから黄砂が付いてしまうため、風のない曇った日を選ぶのがおすすめです。
なお、黄砂と同じ春先には花粉も多く飛びます。花粉は水分を含むと粘性のある成分が出て、放置するとシミの原因になるため、黄砂と同様に乾く前の早めの洗車でシミを防げます。
青空駐車が多い車には、疎水性ボディーコーティング剤「e-Body Hydro Guard」も便利です。水はけがよく雨染みが付きにくいセルフクリーニング効果があり、雨が降るたびに汚れが流れ落ちやすくなります。

まとめ
黄砂は春先の車にとって避けにくい汚れですが、正しい手順を踏めば愛車を傷めずに汚れを落とせます。ポイントは、いきなり擦らず、まずたっぷりの水で表面の粒子を洗い流すことです。その上でカーシャンプーの泡でやさしく洗い、念入りにすすいでから、乾く前にマイクロファイバークロスで水滴を拭き取りましょう。
仕上げにコーティングで表面を保護しておくと、次からの汚れが付きにくく、落としやすくなります。洗車の頻度は、青空駐車なら週1回以上、屋根のある環境なら月1〜2回が目安です。黄砂を溜めずにこまめに手入れをして、大切な車を長くきれいに保ちましょう。


