
「クリンビュー」誕生まで
タイホーコーザイの前身は、公害防止関連製品のケミカルを開発していた、栗田化学工業が工業用洗浄剤クリクリーンを製造・販売していた技術を応用し、「油を消し去る」というノウハウを生かし、スプレーするだけで油膜とり、くもり止め効果を生むクリンビューを開発しました。
油膜をとるのとくもりを止める原理は同じで、水とガラス面をいかに馴染ませるかという事で、界面活性効果により油分を除去すると同時に、ガラス面に付く水を、均一な薄い膜にしてしまう。これにより、くもりの原因である微細な水玉を薄い膜に変え、視界をクリアーにする事ができます。
1962年当時はまだカーエアコンが普及しておらず梅雨どきなど車内のフロントガラスがすぐにくもってしまい、ドライバーには悩みの種でした。そのニーズに応えたかたちでクリンビューは大ヒット商品になり、1975年のピーク時に年間400万本の売上本数を記録することとなったのです。